20世紀 移民(エスニック)のアメリカとJ・B・チトーのユーゴスラヴィアを代表する著名な作家、改革者、そしてスポークスマンでもあるルイス・アダミックによる青春の「自伝的物語」作品。いわゆるこれまでの自叙伝にみられるような一個人の苦労話とか「成功物語」などではなく、1920年代アメリカの文化、社会、政治を背景に複数の同胞移民の物語を合体させたユニークな作品である。弱肉強食化した1920年代のアメリカは、まさにバブル後の日本と同じ状況を映し出している。 移民たち一人ひとりの血と汗で築いた国アメリカ。彼らの夢と挫折を通して、「約束の土地」アメリカの行く末を模索する移民文学の傑作..新しい価値の発見の書。